園藝地獄

終わりの見えない植物栽培記

ネットで買ったブルセラ・ファガロイデスの実生苗の梱包に感動した話

ネットで買ったブルセラ・ファガロイデスの苗が届きまして、なんというか、梱包がとにかくパーフェクトだったので、この喜びをお裾分けしたいので記事に起こしてしまおうと思います。

 

オークションで落札後、僕の手違いで定形外郵便で送るよう手続きしてしまい、天地無用もへったくれもない状態で輸送されてきたであろうことは容易に想像がつくにも関わらず苗へのダメージは皆無。これだけですごいと思いませんか!すごいでしょ!

今までもネットで苗を買ったことはあるものの、専門の業者でもここまでしっかりした梱包をしてくれるところなんてありませんでした。(プロだから必要最小限の手間で済ませ、アマほど加減が分からず過剰になりがちということなのかも知れないけど)

 

まぁとにかくよく気の利いた梱包だったわけです。まずはダンボールを開けた状態からご覧ください。

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手前にある小さな緑色のものがずっと欲していたブルセラ・ファガロイデスの苗。

4ヶ月ほどまえに播種した実生苗だそうで、まだまだお子様、ちょっとの刺激が命取りな弱々しさに心が震えますね。箱を横倒しにしただけでも簡単にポッキリいっちゃうのは一目瞭然です。

それを防ぐためにまずたっぷりの新聞紙を固く丸めて詰め物にしています。本当にギュウギュウに固めてるので緩衝材としての冗長性はほぼないです。苗のポットを絶対に動かしてなるものかという強い意思を感じます。素晴らしいです。

ダンボールのサイズも苗の全高から数センチ余白をもたせた高さになってるので葉や成長点が痛むことはありません。

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苗全体は透明なビニール袋に覆われ、土がこぼれてもいいようにしてあるようです。それ以前にビニールごと箱にテープで固定してあるので倒れることもないですし、ここまでやるかととても感動しました。

また、輸送中に土が崩れて苗にダメージがいかないように、土を湿らせて膨張させることでこぼれないようにし、更に濡れティッシュで表面を覆うという、苗の輸送のセオリーを手堅く踏襲していました。ティッシュもセロハンテープでポットに固定してあるので脱落の心配もなし。

 

何度も書くけど普通はここまでやらないからね!通販で買うと、いざ箱を開けてみたら土がボロボロこぼれてることなんてザラだし、テープで固定なんて手間をかけることはまずしないんじゃなかろうか。

 

徹底した気遣いと植物への愛情を感じられる実にマーベラスな梱包です。通販をしている全ての業者に見習ってもらいたいくらい。

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こうして無事に手元に届くまでずっとヒヤヒヤしてた。苗の状態も健康そうに見える。完璧!完璧です!

 

ブルセラ・ファガロイデスはずっと欲しいと思い続けてて、でも苗も種もなかなか出回らないし、種は売ってたとしても発芽させられるかどうかはちょっとした博打のようなものだし、できることなら苗で手に入れたかったものだから、ネットオークションに流されているのを知った時は一も二もなく飛びついたよね・・・。

今回念願叶ってお迎えできたのですごく嬉しい。カンラン科に属するこの植物は、樹液が儀式に使用されるお香の原料になるそうなので、20年くらいかけて大きく育てて、一度くらいはお香を作ってみたいものだね。

 

名前がちょっと90年代のコギャル文化のニオイがしちゃうのはこの際気にしないことにします。

以上、チョベリグな報告でした。