園藝地獄

終わりの見えない植物栽培記

アルギロデルマ・ペアルソニーと魔玉の植え替え

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播種から3年近くが経とうとしているアルギロデルマ・ペアルソニーと魔玉を実生床から鉢上げしました。

上の画像は、まだ自分なりの実生スタイルを確立できていない頃に作った百均タッパーの実生床です。そこそこ丈夫なため移動しやすく、蓋の開け閉めが容易というなかなか悪くない性能なのですが、安定感がありすぎて植え替えるのが面倒になっちゃうという諸刃の剣でもあります。今回はここからもう少しまともな鉢に植え替えちゃおうというわけです。
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ネット上をあちこち見て回ると、苗と土の状態を鑑みて播種から2年くらいを目処に鉢上げした方がいいと言われているそうです。ところがこのタッパーには2014年の11月30日に播種したという記録が残されています。もうじき丸3年です。いくらなんでも腰が重いにもほどがあります。いい加減自らの為すべきことを為す時が来ているのです。
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アルギロデルマ・ペアルソニーの抜き苗。
思ったより根が短い。やはり土の劣化が成長不良を招いていたのでしょうか。
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こちらは魔玉の抜き苗。
播種からだいぶ数を減らしていますが年々大きくなってきています。それでもペアルソニーと同様に貧弱な根を見ると、環境さえ整えればもっと大きく育ったろうし、ひょとしたら今シーズンあたり花を付けててもおかしくなかったかも知れません。
知れませんが、さんざんサボってきたのは自分なので、目の前の状況が現実です。受け入れましょう。
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あらかじめ買っておいた鉢に並べるようにして植えてみました。
用土は、赤玉土バーミキュライト腐葉土、黒土、パーライト、マグアンプKを適当な配分で混ぜ合わせて、その上に化粧砂を敷いてみました。
化粧が下手すぎてご覧のありさま。きょうび女子中学生でももうちょっと上手にメイクするぞ。

なんだかもうよく分からないし、水やりを繰り返すうちに土が締まってくると思うので、それから化粧砂を追加すればきっといい感じにリカバリーできるんじゃないかなーなどと淡い期待を胸に抱いてふて寝することにします。

月美人か星美人か

我が家のベランダには、剪定した多肉植物の葉や茎、病気で枯死しかけた株の切れ端、園芸店の店主からサービスで貰った謎の球根など、なんとなく捨てるには惜しい気がしてしまうものを、のべつ幕なしになんでもかんでも放り込んでおくこの世の地獄のような鉢があります。この鉢の中にいる限り枯れようが育とうがどっちでも好きにせえよ、そこにいるお前ら自身で命を拾えよという古代スパルタの教育方針を採用、年間を通して直射日光下で雨ざらしにするという過酷な環境になっています。
今日は見事そこから復活を果たした選ばれし強者をご紹介します。
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それがこちら!月美人です!多分!

……え〜〜っと、多分っていうのはアレです。購入時の名札がどこかにいってしまって、よく似た近縁種の星美人と区別がつかなくなってしまったっていう「多分」です。見た目も名前も似てるとかどうやって判別しろってんだよ……。どっちがマナでどっちがカナかなんて本人以外にそうそう分からないでしょうに……。

元々この月美人(もう月美人ということにします)は、何かの理由で死にかけた親株の葉だったか茎だったかを適当にもぎ取って地獄鉢に放り込んでおいたもの。それから三途の川の渡し船に乗り続けていたのか、生きるでも死ぬでもない曖昧な状態でい続け、長い時間をかけてようやく現世に舞い戻って来てここまで育ったんです。褒めてあげてください。

下手に僕が手を出すとまた枯らしてしまう気がして恐ろしいので、もうしばらくは放置し続けてみようと思います。せめて地獄鉢からは出してあげようかな。

再臨の王妃神刀

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2年くらい前だったかな?サビ病で瀕死になった王妃神刀の親株から、健康そうな葉を数枚拾い上げて適当な鉢に放り込んでおいたものの現在の姿です。
なんとかそれらしい形になるまで持ち直してくれました。神刀は今でも苦手意識が抜けないのですが、一生懸命世話してると病気になるクセに、放置した時に限って元気に育っちゃうのは一体どういうことなのか、丁寧な説明が欲しいです。悔しいので。

なんにせよこうしてまたその姿を見ることができたのは喜ばしいことに違いないわけで、久しぶりに旧友に再会したような感覚を覚えます。

今度こそ病気にさせたくないので、無闇に手を出さず(≠ズボラ)、草葉の陰からそっと見守る(≠放置)方針で行こうと思います。

コノフィツム・シネレオビリディスの開花、そして続々と現れる花芽

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今朝見た時は蕾が半開きくらいだったので「明日の朝には完全に開ききるかなあ」なんて思ってたのですが、昼にはパッと咲いてくれたようです。実に気が利いている。

その上この一週間の間に新しい花芽がガンガン出てきてくれたりして大賑わいです。年々花数が増えてくれるので世話のしがいもあるってもんです。

乾燥するベランダの日向に放置してるので肌がシワシワになってしまうのはひとえに僕の管理不行き届きによるところ。水やりで持ち直してくれるからまあいいやーで済ませてしまっています。新しい環境でのペースがつかめるまではちょっと辛抱してもらおう。